税理士試験の思い出 ~5年目パート②~

税理士への道

今回は消費税法の思い出を綴ろうかと思います。

特に手が付きにくい理論問題を中心にお話ししようかと思います。

パート①はこちら

前回のおさらい

・勉強専念で会計と税法のW合格を狙っている。

・財務諸表論の計算は解けるけど、理論は解けない

 解けないことを気に病まないように考える。

・さて一方税法は…?

勉強時間の比重を振り返る

W合格を狙っているが、メインは消費税法に重きを置いていた。

専念をするのであれば、難易度の高い税法は確実に取得したいと思っていた。

9月~12月の基礎期においては大学院の修士論文に追われていたので、そちらに時間を取られた。

1月から本格的に勉強をスタートした。たしか1日のスケジュールはこんな感じ。

すけ

・基礎期
修士論文に時間を取られたので最低限しかやっていませんでした。
財務諸表論 1時間×30日×4カ月=120時間
消費税法  1時間×30日×4カ月=120時間
税法暗唱  1時間×30日×4カ月=120時間
  
・応用期・直前期 本格的に勉強スタート
財務諸表論 3時間×30日×7カ月=630時間
消費税法  4時間×30日×7カ月=840時間
税法暗唱  1時間×30日×7カ月=210時間

計 2,040時間
※ どのフェーズでも隙間時間で、税法暗唱を1日1時間くらいやっていたかと思います。

勉強専念なのに何かがおかしい項目がある。割と時間も取っている。

この時期からあるゲームにお熱であった。

そうスプラトゥーンである。

上手くなりたい、その一心でスプラトゥーンにも時間を注いだ。

更にこの年はニンテンドースイッチ及びスプラトゥーン2の発売の年でもあった。

短時間の勉強を毎日少しずつを目標に勉強に励んでました。

1日十何時間勉強は正直やったことありませんし、やるつもりもありませんでした。

効率に疑問があったからです。

ゲームと姪(当時2歳くらい)の存在が私の支えでした。

税法理論 基礎編

何年か前に相続税法を受験している私は、税法の理論のハードルの高さを理解していた。

そこでたどり着いた考えは1つ。

理論テキストを全部覚えよ!

理論サブノート、いわゆる理サブを購入して、授業の都度該当理論を覚えていった。

覚える方法は暗唱のみ。兎に角声に出し、一切書くことはしなかった。

理由は腱鞘炎が怖かったからだ。

書きすぎて手首にダメージが入り、本番に痛すぎて書けなくなる可能性を考慮した結果、暗唱のみという形になった。

書かなければ覚えられないという印象もあったが、手首へのダメージの不安の方が勝った。

毎日理サブ2周をノルマとしたため、単純計算で700周ぐらいは回した計算になる。

それだけ回数をこなすと書かなくても覚えることは可能だった。

理論暗記はとにかく回すことを意識しました。

頭から理論が抜けることが怖かったので、ゲームの待ち時間などに理論を回してました。

とある知り合いは、パチンコ屋さんの開店待ちの時間を利用して並んでるときに理論を暗唱してたとか。

ちなみに1発で法人税法を合格されてました。

税法理論 応用編

理サブをすべて覚えても税理士試験に合格できるわけではなく、消費税の問題構成は計算:理論の比率が1:1となっている。

更に計算理論共に大問2題構成になっていることが多い。

計算は総合問題+ミニ問題。理論は基礎問題+応用問題といった構成になっていることが多い。

直近の過去問を見てもそのような構成になっている。(1が基礎、2が応用)

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この理論の応用問題に私は苦労した。

1が基礎問題で理サブを覚えれば完答が可能だか、2はそうはいかない。

最初はどのように解答をしていいか全くわからないのだ。

戦略の練り直しが必要だな…。でた結論は…。

解答のフォーマットを覚えよう!!

解答を理路整然と記述することに重きを置いた。これには専門学校の解答例が大いに役にたった。

この解答例をフォーマットとして丸暗記。
後は問題に合わせて、○○や△△、結論の部分を変えていきました。

・○○は資産の譲渡なので、消費税の課税対象となる。
 また○○は△△なので、非課税取引に該当する。
 非課税取引なので課税売上割合の計算上、資産の譲渡等の税抜き対価の額の合計額に計上する。

ここでも手首のダメージを不安視した私は、書くことを一切行わなかった。

ワードを使い、タイピングにて暗記を行った。タイピングには次の利点があった。

単純に早い穴埋め問題作成時に保存が効いて同じ問題を繰り返せる

時短、回数を重ねること、この2点をクリアするためにはどうすればいいかを常に考えながら勉強をしてました。

時には愚直にやっていくことも大事だとは思いますが、私の中で理論はそれに当てはまりませんでした。

いざ税理士試験へ!

初めての勉強専念で迎えた税理士試験。(H29)

両科目とも予備校内で成績は上位だったので、普段の力を出せば合格できるだろうと踏んでいた。

体の火照りを感じた。

まずは財務諸表論理論はやっぱり解けなかった。

計算問題に取り掛かるも、こちらは難易度は低く感じた。なんと時間内に2周問題を解くことができた。

計算は取りこぼしができないと考え、繰越利益剰余金まで合わせることを目標にした。

無理だった。

すっ飛ばした理論に着手する。

全くわからない。

解けないことは想定内だが白紙だけはまずいと思い、何となく埋める作業に。

合ってるかどうかもわからないが白紙を回避して終了。体の火照りが取れない。

試験中のアクシデント!

無事に財務諸表論の試験を終えた私は、午後の試験の準備に入る。

しかし、朝から体が熱い。

消費税の試験開始前に突発的に発熱の症状が出てしまった。

気合で問題を解こうとするも、意識が飛びそうになる。

辛すぎて途中退室を考えたが、最後まで2時間耐えた。

今でもそうだが、どんな問題が出て、どのように解答を作ったかが全く記憶にない。

力を発揮できずに試験が終了した。

試験中に辛くて基本的に突っ伏してました。

体感的には39℃ぐらいあったのでないかと思います。

一晩寝たら、翌日には熱が下がってました。

健康管理の重要性を学びました。

結果

大方予想ができると思うが、

財務諸表論…合格

消費税法…不合格

といった形で勉強専念の1年が終了した。

母は喜んでくれたが、税法合格という自分の目標を達成できず不甲斐ないシーズンとなった。

”税理士5ヵ年計画”は未達成となった。

ゲームに時間を費やしながらも、予備校内で常に上位にいることができたのでそれは収穫でした。

環境が許すのであれば、勉強専念は1つの手段だと思います。

残り1科目となりました。

受験生へ

① 環境が許されるのであれば、受験に専念も選択肢の一つに入れよう。

② 税法の暗唱は時短と回転数に重きを置こう。

③ 健康管理には気を付けよう。

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